1988年に第一回作品「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」で旗揚げ。 その後、「とってもゴースト」、「チェンジ」、「マドモアゼル・モーツァルト」、「アイ・ラブ・坊ちゃん」、 「リトルプリンス(星の王子さま)」、「泣かないで」、「ホーム」、「メトロに乗って」、「21C:マドモアゼルモーツァルト」と次々に新作を発表してまいりました。 これらの作品群は全てオリジナルミュージカル。全作品に共通する独自の精神性とオリジナリティを高く評価され、文化庁芸術祭賞、紀伊国屋演劇賞、読売演劇大賞など、日本の演劇賞を 数多く受賞しております。 2004年4月には音楽座ミュージカルの創造表現母体として「Rカンパニー」を結成。 厳しいレッスンとオーディションを経たカンパニーメンバーを中心に音楽座ミュージカル作品群の継続的な上演と、新作オリジナルミュージカルを創造しています。
ある霧の深い夜、一人の飛行士が操縦する飛行機が砂漠の真ん中に墜落する。 飛行士はその砂漠で、星から来たという不思議な少年(星の王子さま)と出会うのだった。 羊の絵を描いてほしいとしつこく迫る王子に辟易する飛行士だったが、スケッチブックに描いた「象を呑み込んだウワバミ」の絵を言い当てられたのをきっかけに、次第に心を開いていく。 王子は飛行士に、自分が住んでいた小さな星や、そこを出るきっかけになった花のことなどを話して聞かせる。 王子の体験を自分の人生に重ね、深く受け止めていく飛行士。 だが、飛行機の修理は思うようにはかどらず、ついに飲み水がなくなってしまった。渇きにあえぐ飛行士に、王子は井戸を探しにいこうと提案する。 井戸を探しながら、王子は地球に来てから出会ったヘビやキツネのことを語った。地球には何千本ものバラが咲いている庭があったことに驚き、悲しくなってしまったこと。 しかし、王子が自分の星に残してきたバラは王子にとって特別な花で、何千本ものバラとは決して同じではないとキツネが教えてくれたこと。 特別な絆が出来たものは、それはただひとつの大切 なものになるのだということ。そして「心で見なくちゃ物事は分からないんだ・・・大切なことは目に見えないんだよ」と語るキツネの言葉。